資産運用

高配当ADR銘柄の利回り比較|SBI欧州高配当との重複銘柄も紹介

2024年1月2日

高配当ADR銘柄の利回り比較|SBI欧州高配当との重複銘柄も紹介

新NISAでADR銘柄に投資する理由

新NISAの投資方針を検討した結果、つみたて投信枠ではS&P500連動の投資信託、成長投資枠で日本高配当ETF・米国高配当ETF・ADR銘柄を購入することにしました。

新NISAの投資戦略|S&P500投資信託と日米高配当ETFの組合せ
新NISAの投資戦略|S&P500投資信託と日米高配当ETFの組合せ

※ 2023年9月4日に公開した記事ですが、追記・修正して2024年1月21日に再度公開しました。 Contents投資目的と投資方針つみたて投信枠ではS&P500投資信託修正:投資先をeMA ...

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このうち、ADR銘柄については他のアセットとは役割を明確に区分しています。

ADR銘柄のような個別株は、銘柄によっては高配当を期待できる反面、相応のリスクがあることは否めません。

ETFのように国やセクターといった大きい経済単位の値動きだけではなく、企業業績等が値動きに強く反映されます。

一般的には、ほったらかし投資での長期保有には向かない傾向があります。

したがって、ADR銘柄は、新NISAでの資産運用初期において、ポートフォリオ全体での利回りを年利4%以上とするための手段として、一時的に運用します。

長期保有はせず、高配当ETFが十分に増配した段階で売却して、高配当ETFを追加購入資金とする計画です。

このため、新NISAでの資産運用初期に該当する2024~2028年の5年間(成長投資の年間投資上限は240万円、上限1200万円までの最短入金期間は5年)を目安に、安定した配当金を出しそうな銘柄を比較検討していきます。

ADR銘柄の利回り比較(2024.1)

ADR銘柄は、配当金非課税であるイギリスとオーストラリアの中から選定することにしました。

2024年1月時点の利回りは表のとおりです。比較のため、先月の利回りを( )内に記載しています。

コード銘柄名利回りセクター
VODボーダフォン・
グループ
11.04%

(10.64%)

電気通信
サービス
BTIブリティッシュ・
アメリカン・
タバコ
9.59%

(8.65%)

生活必需品
HSBC HSBC
ホールディングス
4.94%

(5.18%)

金融
BPBP4.94%

(4.85%)

エネルギー
BHP BHP
ビリトン
4.66%

(5.19%)

素材
(金属・鉱業)
ULユニリーバ3.88%

(3.93%)

生活必需品
GSKグラクソ・
スミスクライン
3.66%

(3.81%)

ヘルスケア
NGGナショナル・
グリッド
3.49%

(3.62%)

公益事業
DEOディアジオ3.45%

(3.57%)

生活必需品
AZNアストラゼネカ2.22%

(3.10%)

ヘルスケア

※ 青太字は前月比上昇、赤太字は前月比低下

配当利回り10%前後を維持する「VOD」「BTI」

VODは高い配当利回りが続いています。

しかし、株価は右肩下がりが続いているのです。

電気通信事業者あるあるで、5G設備投資が業績を圧迫しています。

かといって企業が自由に通信料金を上げられない(国が一定のコントロールをする)というのも、電気通信事業者ならではですね。

BTIも高い配当利回りが続いていますが、株価は右肩下がりです。

たばこ産業も国が一定のコントロールをするので、構造としてはVODと類似性があるのかもしれません。

日本では両業種とも、かつては「公社」でしたからね。

一方で、国の関与が強い特殊な企業ということは、安心感もあります。

10%前後の利回りで、株価が低い状態なら、今が仕込み時という可能性もあります。

HSBCは、金融セクターだけに、2024年に予想される利下げの影響が心配ですね。

BPは、昨年末に安全保障上の理由で「紅海を経由する海上輸送を一時停止」との報道がありました。

株価や利回りにも影響が出ると思っていたのですが、現時点では影響をなさそうです。

BHPの利回りは安定していますね。

利回り4%以上のADR銘柄はここまでです。

表でULより下に記載した銘柄は、利回り4%以下で推移しています。

私はADR銘柄を、

  • 新NISAでの資産運用初期において、ポートフォリオ全体での利回りを年利4%以上とするための手段として、一時的に運用
  • 長期保有はせず、VYM等の高配当ETFが十分に増配した段階で売却して、高配当ETFを追加購入資金とする計画

という役割で運用するので、購入するADR銘柄には、余裕を持って4%を上回る利回りを求めます。

したがって「VOD」「BTI」あたりが有力候補になりそうです。

SBI欧州高配当株式(分配)ファンドの組入銘柄と高い重複度

2024年2月28日に「SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」が新規設定されます。

SBIは新NISA開始に合わせて、日米の優れた高配当投資信託を多数設定してきましたが、今回はその欧州版となります。

このファンドの運用開始時点の組入銘柄がSBIから発表されました。

高配当ADR銘柄の利回り比較|SBI欧州高配当との重複銘柄も紹介

SBIアセットマネジメント資料より引用

この組入銘柄と当記事で紹介したADR銘柄を比較すると、1位のVOD、3位のBTI、13位のHSBC、22位のNGGが重複していますね。

ADR銘柄は配当利回りが高く、そしてイギリスは配当金非課税なので、プロのファンドマネージャーが選んだ組入銘柄にも、上位ランクインするのだと思います。

また、SBIの資料によると、組入銘柄は配当利回りだけではなく、企業のファンダメンタルズ、株価のバリュエーション、時価総額や流動性も勘案して選定するとのことです。

ADR銘柄への投資に際して、このファンドの組入銘柄に選定されているか否かは、プロの評価を参考にできる貴重な情報源になりますね。

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