新NISA成長投資枠で配当金非課税の日本高配当株式ファンド
新NISAでは、日本高配当ETFの分配金は非課税ですが、米国高配当ETFの分配金は米国において10%課税されてしまいます。
新NISAは日本の非課税制度なので、米国税までは非課税にできないのです。
このため、新NISAでは、税制面で有利な日本高配当ETFが魅力的な投資先となります。
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新NISAの税金|配当金課税される米国ETFと非課税の日本ETF
Contents新NISAでも米国高配当ETFは課税される課税有無が日米高配当ETFの分配金に及ぼす影響まとめ 新NISAでも米国高配当ETFは課税される 2024年から新NISAが始まります。 新N ...
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一方、日本高配当ETFは、米国高配当ETFに比べて、経費率が割高でした。
新NISAが始まって、日本高配当ETFの経費率にもっと競争原理が働けばいいなと期待していたところ、ETFでは無く、投資信託から信託報酬の安い新商品が設定されました。
その中でも、人気のあるSBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とTracers日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の信託報酬は、米国高配当ETFの経費率と同等の低コストとなっています。
日本高配当株式ファンドの配当利回り・経費率(信託報酬)・増配率等を比較
日本高配当株式ファンドの成績(2025年8月時点)を表にまとめました。
5年平均増配率は2020~2024年の平均値を記載しています。
また、運用期間が5年未満のファンドについてはデータ不足のため「ー」と記載しています。
コード 名称 | 配当利回り | 経費率 (信託報酬) | 2020年からの 株価上昇率 | 5年平均 増配率 | 運用方針 |
1489 NF日経平均 | 3.54% | 0.308% | 113.95% | 13.93% | 日経平均株価の構成銘柄のうち予想配当利回り の高い原則50銘柄で構成する日経平均高配当株 50指数に連動。 予想配当利回り及び流動性を加味したウエート を用いる。 |
1494 One高配当 | 3.10% | 0.308% | 85.71% | 14.18% | TOPIXの構成銘柄のうち、10年以上毎年増配 しているか、安定した配当を維持している40 ~50銘柄を対象とした株価指数「S&P/JPX 配当貴族指数」との連動を目指すETF |
1577 NF 日本株 | 3.20% | 0.352% | 86.29% | 9.45% | 国内⾦融商品取引所に上場する全ての普通株式 のうち、今期予想配当利回りの⾼い、原則 70 銘柄で構成される等⾦額型の指数である「野村 ⽇本株⾼配当70指数」との連動を⽬指すETF |
2564 グローバルX | 3.82% | 0.429% | ー | ー | 配当性向や配当継続性、財務指標の要件を満た した銘柄の中で、配当利回りが高い銘柄で構成 される指数「MSCIジャパン高配当利回りイ ンデックス」から各セクターの上限数を決めて 配当利回りの高い25銘柄を選定し、1銘柄 あたり4%でポートフォリオを構成 |
投資信託 SBI日本高配当株式 | 3.64% | 0.099% | ー | ー | 配当利回りに着目し、高水準のインカムゲイン と中長期的な値上がり益の獲得によるトータル ・リターンの追求を目指すアクティブファンド |
投資信託 Tracers日経平均 | 5.07% | 0.10725% | ー | ー | 1489と同じ日経平均高配当株50指数に連動 |
1489の株価上昇率は、日経平均株価を上回る好成績
日本株は米国株と異なり、成長株より高配当株の方が配当利回りだけでなく株価上昇率も良いという傾向があります。
2020年からの5年株価上昇率を比較すると、以下のようになります。
- 日経平均株価(日経225):5年株価上昇率83.08%
- 日経平均高配当株50(1489の指数):5年株価上昇率113.95%
配当利回りでも株価上昇率でも1489の勝ちとなれば、日本株を選ぶなら高配当株の方が有利ですね。
もちろん、これは直近5年の成績なので、今後もそうであり続けるという意味ではありません。
今後の日本経済が成長期を迎えるのか、成熟期が続くのか。後者なら日本高配当株が有利な状況が続きそうですね。

