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新NISA成長投資枠|配当金が非課税になる高配当ADR銘柄の比較

2024年2月4日

新NISA成長投資枠|配当金が非課税になる高配当ADR銘柄の比較

新NISAでADR銘柄に投資するメリット

ADR(米国預託証券)は、米国の投資家が海外企業に投資するために発達した仕組みです。

そのためADR銘柄には、投資家の人気が高い、国際的な大企業の高配当株が多いです。

配当金に対する課税制度は母国で決められており、米国税は課税されません。

国別の配当金課税率は以下のとおりです。

配当金課税率国名
非課税(0%)イギリス
オーストラリア
インド
ベトナム
ブラジル
シンガポール
10%米国
中国
15%カナダ
メキシコ
オランダ
20.315%(新NISAでは非課税)日本
21%台湾
25%アイルランド
35%スイス

新NISAで高配当株を購入する際によく聞くのが、日本株の配当金は非課税だけど、米国株の配当金は課税されるという事。

新NISAはあくまで日本の非課税制度なので、投資先企業の母国における税金を非課税にすることはできないのです。

なので、米国で10%課税されてしまう米国高配当株より、新NISAでは非課税となる日本高配当株の方が、従来に比べると税金面で有利になりました。

一方、母国によってはNISAとか関係なく、もともと配当金非課税の国があります。

上記の表のとおり、イギリス、オーストラリア、インド、ベトナム、ブラジル、シンガポールは配当金非課税です。

つまり、これらの国のADR銘柄を新NISAで購入すれば、日本株のような非課税メリットが受けられます

JEPIやQYLD等の米国超高配当ETFが軒並み除外された新NISAで高配当を狙うためには、非課税の高配当ADR銘柄は有力な選択肢ですね。

ADR銘柄の利回り比較

比較するADR銘柄は、配当金非課税であるイギリスとオーストラリアの中から配当利回りの高いものを選定しました。

2024年2月時点の配当利回りは表のとおりです。

コード銘柄名(会社概要)配当利回りセクター
VODボーダフォン・グループ

(多国籍携帯電話事業会社)

11.2%電気通信サービス
BTIブリティッシュ・アメリカン・タバコ

(世界的なタバコ会社)

9.28%生活必需品
BHP BHPビリトン

(世界最大の鉱業会社)

5.16%素材
HSBC HSBCホールディングス

(世界最大級のメガバンク)

5.06%金融
BPBP

(石油メジャー6社のうちの1社)

4.97%エネルギー

配当利回り10%前後を維持する「VOD」「BTI」

VODは高い配当利回りが続いています。

しかし、株価は右肩下がりが続いているのです。

電気通信事業者あるあるで、5G設備投資が業績を圧迫しています。

かといって企業が自由に通信料金を上げられない(国が一定のコントロールをする)というのも、電気通信事業者ならではですね。

BTIも高い配当利回りが続いていますが、株価は右肩下がりです。

たばこ産業も国が一定のコントロールをするので、構造としてはVODと類似性があるのかもしれません。

日本では両業種とも、かつては「公社」でしたからね。

一方で、国の関与が強い特殊な企業ということは、安心感もあります。

10%前後の利回りで、株価が低い状態なら、今が仕込み時という可能性もあります。

ADR銘柄に対し、新NISAから除外されたJEPIやQYLDのように10%前後の配当利回りを期待するならば、候補となる銘柄はこの2つでしょうか。

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