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新NISAの成長投資枠|日本高配当ETF・投資信託のおすすめ銘柄を比較

2024年2月4日

新NISA成長投資枠|日本高配当ETF・投資信託のおすすめ銘柄を比較

日本高配当株の投資信託「SBI日本高配当株式」「Tracers日経平均高配当50」が新規設定

当ブログでは、新NISA成長投資枠のおすすめ銘柄として、日本高配当ETFを取り上げています。

日本高配当ETFは経費率で米国高配当ETFに劣後しますが、新NISAでは「日本高配当ETF分配金非課税・米国高配当ETF分配金10%課税」となります。

経費率デメリットと税制メリットが相殺される新NISAでは、日本高配当ETFは魅力的な投資先となるのです。

新NISAの税金|配当金課税される米国ETFと非課税の日本ETF
新NISAの税金|配当金課税される米国ETFと非課税の日本ETF

Contents新NISAでも米国高配当ETFは課税される課税有無が日米高配当ETFの分配金に及ぼす影響まとめ 新NISAでも米国高配当ETFは課税される 2024年から新NISAが始まります。 新N ...

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とはいえ、新NISAは長期投資を推奨しているので、経費率は少しでも低いことが望ましいです。

新NISAが始まって、日本高配当ETFの経費率にもっと競争原理が働けばいいなと期待していたところ、ETF(上場投資信託)では無く、非上場の投資信託から新商品が設定されました。

その中でも、人気のあるSBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とTracers日経平均高配当50インデックス(奇数月分配型)を、今回から日本高配当ETFの銘柄比較に追加することにしました。

日本高配当ETF・投資信託の銘柄比較

日本高配当ETFと日本高配当投資信託の成績や組入銘柄等(2024年2月時点)を表にまとめました。

5年平均増配率は2019~2023年の平均値を記載しています。

また、運用期間が5年未満のファンドについてはデータ不足のため「ー」と記載しています。

コード

名称

配当利回り信託報酬2019年からの
株価上昇率
5年平均
増配率
保有上位銘柄(%)運用方針
1489

NF日経平均
高配当50

3.33%0.308%81.22%13.15%川崎汽船(5.9)
商船三井(4.3)
日本郵船(3.5)
ソフトバンク(3.4)
日本製鉄(3.4)
日経平均株価の構成銘柄のうち予想配当利回り
の高い原則50銘柄で構成する日経平均高配当株
50指数に連動。
予想配当利回り及び流動性を加味したウエート
を用いる。
1494

One高配当
日本株

2.80%0.308%58.45%14.11%大和工業(3.3)
三井金属鉱業(3.2)
サンゲツ(2.9)
ENEOS(2.9)
日本曹達(2.8)
TOPIXの構成銘柄のうち、10年以上毎年増配
しているか、安定した配当を維持している40
~50銘柄を対象とした株価指数「S&P/JPX
配当貴族指数
」との連動を目指すETF
1577

NF 日本株
高配当70

3.16%0.352%48.81%9.26%川崎汽船(2.0)
日本郵船(1.8)
商船三井(1.8)
出光興産(1.6)
住友林業(1.6)
国内⾦融商品取引所に上場する全ての普通株式
のうち、今期予想配当利回りの⾼い、原則 70
銘柄で構成される等⾦額型の指数である「野村
⽇本株⾼配当70指数
」との連動を⽬指すETF
2564

グローバルX
スーパーディ
ビィデンド
日本株式

3.73%0.429%川崎汽船(4.8)
商船三井(4.4)
日本郵船(4.4)
FPG(4.2)
カヤバ(4.2)
配当性向や配当継続性、財務指標の要件を満た
した銘柄の中で、配当利回りが高い銘柄で構成
される指数「MSCIジャパン高配当利回りイ
ンデックス
」から各セクターの上限数を決めて
配当利回りの高い25銘柄を選定し、1銘柄
あたり4%でポートフォリオを構成
投資信託

SBI日本高配当株式

4.61%0.099%神戸製鋼所(3.4)
商船三井(3.3)
サンゲツ(3.3)
日東工業(3.3)
安藤・間(3.3)
配当利回りに着目し、高水準のインカムゲイン
と中長期的な値上がり益の獲得によるトータル
・リターンの追求を目指すアクティブファンド
投資信託

Tracers日経平均高配当50

0.10725%1489と同じ日経平均高配当株50指数に連動

SBI日本高配当株式とTracers日経平均高配当50の信託報酬の低さはVYM・HDV・SPYDに迫る水準

SBI日本高配当株式とTracers日経平均高配当50の信託報酬の低さは、米国高配当ETFに迫る水準(VYM:0.06%、HDV:0.08%、SPYD:0.07%)であり、特筆に値します。

既存の日本高配当ETFには0.3%程度で横並びしているような印象があったので、新NISAの「日本株は配当非課税、米国株は米国で配当課税」という日本株有利な状況に甘えることなく、信託報酬の引き下げ競争をして欲しいですね。

日本高配当ETFの信託報酬が0.1%以下の水準で競争するようになれば、日本株は現在のように海外投資家頼みではなく、日本の投資家からも資金流入が拡大して底堅さが増すと思います。

一方、2023年末に1489が株式分割して、最低取引金額が2000円前後と格段に買いやすくなりました。

信託報酬だけではなく、このような工夫も個人投資家には嬉しいですね。

円安ドル高を受けて保有上位銘柄に海運株が集中する傾向

上記の表からわかるように、保有上位銘柄には、川崎汽船、商船三井、日本郵船といった銘柄が目立ちます。

海運株は総じて高配当なので、高配当ETFの保有上位銘柄を占めることは普通なのですが、貿易で収益を上げる特性上、景気敏感株なので、景気後退があると暴落する可能性があります。

貿易摩擦や戦争などでブロック経済化が進むとなれば、これまた大きな影響を受けます。

日本マイナス金利解除&米国利下げで円高ドル安となれば、輸出は減るけど輸入は増えて、また違った様相になるかもしれません。

とはいえ、当記事のおすすめ銘柄は、個別株ではなく「ETF・投資信託」ですので、神経をすり減らしながら個別株を売買せずとも、ETF・投資信託の運営会社が自動的に銘柄入替してくれます。

個人投資家としては、ファンドの月次レポートなどに目を通して、その時々の増配・減配の理由を、なるほどと納得できる程度に把握しておけばよいと思います。

一方で、1494のような連続増配ETFは保有上位銘柄に海運株が入っていません。

ゆえに、利回りが相対的に低いのですが、安定した配当を確保しています。

SBI日本高配当株式とTracers日経平均高配当50の保有上位銘柄から見るファンドの特徴

SBI日本高配当株式は、海運株の割合が多く、かつ相対的に中小企業の比率が高いようです。

アクティブファンドなのでここから運営会社の腕の見せ所ですが、配当利回り・株価上昇率・増配率のいずれを重視しているかという観点では、配当利回りという感想を持ちました。

Tracers日経平均高配当50は、まだ設定されたばかりで情報がありませんが、こちらは日経平均高配当株50指数に連動するファンドなので、同じ指数を採用している1489に類似した組入銘柄になっていると推測します。

それにしても衝撃的な信託報酬の低さ、これが成立するなら今までの日本高配当ETFの信託報酬は何だったんだという気分です。

隠れコストや配当利回り・株価上昇率・増配率といったパフォーマンスが判明するのが待ち遠しいですね。

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