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【新NISA】ハイテク10銘柄「FANG+」は構成銘柄入替が優秀

2023年12月8日

【新NISA】ハイテク10銘柄「FANG+」は構成銘柄入替が優秀

FANG+とは

FANG+とは、フェイスブック(Facebook(Meta Platforms))、アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)、ネットフリックス(Netflix)、グーグル(Google(Alphabet))などを主要銘柄に持つファンドです。

米国の勢いあるハイテク銘柄を高い比率で組み入れていることから、レバナスと遜色ないハイリターンを誇るファンドだったので、退職金運用の事前検証における対象ファンドの1つに組み入れてみました。

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過去チャートから値動きが激しく退職金運用のコアには向かないかもと思いましたが、レバナスかFANG+のどちらかはサテライトとして採用し、夢のあるポートフォリオにしたいと思ったのです。

2021年冬~2023年夏の1年半、FANG+の運用成績を検証

購入直後から米国の利上げショックで下落局面に入り、特にハイテク株の下げ幅は大きかったです。

また、中国のコロナ禍からの回復遅れ等もハイテク株の下落に影響しました。

2021年冬におけるFANG+の構成銘柄には中国のハイテク株(アリババ、バイドゥ)が入っていたので、購入1ヶ月後の下落率は、FANG+がー8.64%、レバナスがー6.96%と、レバナスよりFANG+の方が大きかったのです。

さらに巣ごもり需要の減少から、FANG+の構成銘柄の受難は続き、ついにTwitterが除外され、Microsoftが新規採用されました。

このタイミングでMicrosoftが組み入れられたことは、FANG+が後に大回復する原動力となります。

そして米中関係の悪化もあり、中国銘柄が無くなり(OUT:アリババ、バイドゥ)すべて米国銘柄(IN:AMD、スノーフレイク)となりました

結局、FANG+の最大の魅力は、このように銘柄入替が適時適切に機能していることにあると考えます。

2023年に入り、米国の利上げ停止予測から、株価は上昇局面に転じました。

構成銘柄が上昇力の強い銘柄に組み替えられていたこと、そしてレバナスのような逓減効果が無かったことが功を奏し、早々に黒字へ転じたのです。

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新NISAのサテライトにおすすめのFANG+

ハイテク株でハイリターンを得られるファンドとしてFANG+とレバナスを比較してきましたが、新NISAの対象ファンドからレバナスが除外されたため、候補はFANG+だけにしぼられました。

レバナスはNASDAQ100の2倍レバレッジですので、FANG+がもし劣るとすれば10銘柄と分散が少ないことでしたが、約3年にわたりFANG+を保有してきた中で、本当にタイミングよく銘柄入替をしてくれました。

銘柄入替が適切であれば、分散の少なさはさして気にならず、むしろ魅力ある銘柄に高い比率で投資できていることが心地よく感じられました。

レバナスはこの時期は逓減効果が顕著に出てしまい、レバレッジ投資の負の側面が強調された印象です。

もちろん、そうではない相場もあるのでしょうが、過去のチャートよりも、たとえ短くても自分で実感した値動きというのは良くも悪くも忘れられないものです。

以上のことから、新NISAのサテライトとしてはFANG+を候補とします。

現状、成長投資枠では日米高配当ETFとADR銘柄を購入して配当金(分配金)を狙いに行く計画ですが、ポートフォリオ全体がややディフェンシブ株に偏っている感は否めません。

新NISAの枠を埋めていくには最低5年は要するので、夢のあるこのファンドをサテライト枠で購入する機会を窺い続けます。

私のような退職金運用ではなく、資産形成期の方はまだまだリスクをとれる時間があると思うので、ハイテク株に夢を感じるならばおすすめです。

参考までに、2023年10月末の構成銘柄を記載します。

銘柄業種比率(%)
マイクロソフト情報技術10.5
ネットフリックスコミュニケーション・サービス10.4
メタ・プラットフォームズコミュニケーション・サービス10.4
ブロードコム情報技術10.3
アップル情報技術10.2
アマゾン ドットコム一般消費財・サービス9.6
アルファベットコミュニケーション・サービス9.5
エヌビディア情報技術9.5
スノーフレイク情報技術9.1
テスラ一般消費財・サービス7.6

2023年9月に、AMD除外され、代わってブロードコムが追加されました。

2023年10月にブロードコムがVMwareの買収を完了すること等、様々な要因があると思います。

これからも、素晴らしい銘柄入替センスで、高成長を継続して欲しいですね。

新NISAの銘柄選びでは、このFANG+とNASDAQ100がよく比較されますので、関連記事に相違点を整理しました。ご参考になれば幸いです。

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