認知行動療法の乗車トレーニングが順調に進捗し、ついに新幹線のぞみの「新横浜ー名古屋:無停車区間1時間半」に挑戦することになりました。
新幹線としては最大級であるこの「1時間半の無停車区間」をクリアできれば、日本全国の新幹線出張に耐えられることになります。
飛行機や船でしか行けないところ以外は、全て行けるようになるのです。
前夜、時折予期不安を感じました。
どうしても、乗車中にパニック発作が起きた場合の時の対応を意識してしまい、落ち着かなくなるのです。
仕事で忙しかった夕方までは平気だったのだから、夜になると考える時間があることが、予期不安へ意識をもっていくのでしょう。
呼吸法に集中することで気を落ち着かせて、眠りにつきました。
当日のメモを、以下のとおり時系列で整理しました。
0650 起床。昨夜同様、我慢できるレベルの予期不安
0750 ワイパックスを一錠服用
0810 いつもよりワイパックスが効いている感じがする。万が一の時には効く薬を持っていると思えることは安心材料。気持ちが平穏を取り戻す。
0910 新幹線ホームに着いたところで 突如強い恐怖感に襲われた。一瞬回避が頭をよぎるが、この感覚は前回のロマンスカーのケースに酷似していると考え、とりあえず不安を先送りにして乗車する。何としても回避せず乗車すると心に決める。自ら退路を断つと、急に気持ちが落ち着いてきた。いけるかもしれない。
0915 新幹線乗車。落ち着いている。
0920 東京出発。落ち着いている。
0930 なかなか品川に着かないことで不安になる。しかし、よく見たら品川はもう過ぎていた。集中して気づかなかったことが逆に自信になった。
0935 もうすぐ新横浜との車内アナウンス。ついにきたかと、ジワジワとした緊張感の高まり。意識が下車の方に向かないよう、メモ書きに集中。
0940 新横浜到着。メモ書きに集中。まさに今回の乗車トレーニングの成否分岐点にいるのだが、とにかく注意をそらす。すると新横浜出発。発車すると急に落ち着いてきた。後は、意識を「1時間半」に奪われないよう、五感法、呼吸法、筋弛緩法で注意を他に向けることにする。
その後は、メモをとる必要を感じないほど平気になったのです。
これで、新幹線の最大無停車区間をクリアしました。
【認知行動療法】飛行機トレーニング(伊丹ー羽田:2014年9月)
昨日、電車での最終目標であった新幹線のぞみの「新横浜ー名古屋:無停車区間1時間半」を達成した私は、今大阪にいます。 11年前、パニック発作を明確に自覚した時期に住んでいたのは大阪でした。 大阪からの復 ...
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