パニック障害

抗不安薬の減薬|15年間服用していた、メイラックスの減薬を始めました

2023年8月26日

抗不安薬の減薬|15年間服用していた、メイラックスの減薬を始めました

減薬のきっかけ

先日、心療内科を定期受診した際、「落ち着いているようだし、メイラックスを少し減らしましょうか」とお話しいただいた。

私は現在、双極性障害(躁うつ病)の常用薬としてリーマス、デパケンR。

これとは別にメイラックスを処方されている。

数年前までパニック発作の頓服薬としてワイパックスも処方されていたが、パニック発作は現在、認知行動療法、認知再構成法でトレーニングを続けており、心を落ち着かせる手段としては、呼吸法、筋弛緩法、ツボ押し、何よりも考え方の再学習・再構成を中心となっているので、薬を活用する機会が減少した。

もちろん、御守り的に保持してはいるが、あまりたくさん持っていてはよくないと思ったため、処方は休止となっている。

双極性障害で処方を受けた経験のある方は、リーマス、デパケンRは代表的な薬だがメイラックスは?と思ったかもしれない。

これは、最初の受診時における私の自覚症状がパニック発作と予期不安であったため、当時日常的に続いていた予期不安を落ち着かせるために処方された。

したがって、まだ飛行機等に乗れない身ではあるが、日常生活中の予期不安は無くなったので、減薬するには良いタイミングだと思った。

メイラックス1.5錠の作り方

メイラックスは1日2錠(2mg)服用している。先生の指示により、これを1.5錠とすることになった。

ん?0.5錠ってどうするのか。

先生に伺うと、割って飲めばよいとのこと。

確かに、錠剤をよく見ると「円の直径」とでも付記したくなるような線というか、分割補助用の溝がある。

デパケンRのような糖衣錠ならセルフで分割は無理(薬効速度が変わるからそもそもNG)だろうが、メイラックスならばできそうだ。

爪先で割ってみたら、拍子抜けするくらいあっさりと割れて、しかも結構きれいに二等分できた。

不均衡に割れて日々の薬効に波が出ると困るなと内心思っていたが、杞憂だった。

段階的減薬の開始

メイラックスの副作用として、依存性、眠気、認知機能の低下などが挙げられているが、私は平素の緊張度が高いのか、同じベンゾジアゼピン系の薬ではより作用が強いとされるワイパックスを飲んでも眠くならない。

しかし認知機能の低下は、日常生活に支障が出ると困るので、減薬の必要性を感じた。

減薬するにあたって、ハードルがあるとすれば依存性だろう。

  • 量が減ることに対する不安
  • ゼロになることに対する不安

これもある意味、認知行動療法における不安階層表みたいなもので、現時点でゼロになることまで考えたら不安を感じるが、段階的に量が減ることへの不安をクリアしていくことで、今考えているより「0.5錠からゼロ」へのハードルは低くなっているのだろう。

そう思うと、できそうな気がしてきた。

2錠から1.5錠に減薬して一週間の感想。

減薬初日はさすがに意識したが、特にいつもと変わらない日々が過ぎていくうちに意識しなくなり、これで将来の認知症リスクが下がるのならと、減薬に対して前向きに取り組めている。

パニック発作で初めて薬を処方されてから20年、長い服薬生活で脳や内臓も少なからず疲れているはず。

無理のない範囲で、減薬してみようと思う。

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