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【配当金非課税】イギリスのADR銘柄|新NISA成長投資枠に最適

2023年12月2日

【配当金非課税】イギリスのADR銘柄|新NISA成長投資枠に最適

新NISAでADR銘柄に投資する理由

新NISAの投資方針を検討した結果、つみたて投信枠ではS&P500連動の投資信託、成長投資枠で日本高配当ETF・米国高配当ETF・ADR銘柄を購入することにしました。

新NISAの投資戦略|S&P500投資信託と日米高配当ETFの組合せ
新NISAの投資戦略|S&P500投資信託と日米高配当ETFの組合せ

Contents投資目的と投資方針つみたて投信枠ではS&P500投資信託修正:投資先をeMAXIS Slim S&P500から楽天・S&P500へ変更成長投資枠では日米の高配当 ...

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このうち、ADR銘柄については他のアセットとは役割を明確に区分しています。

ADR銘柄のような個別株は、銘柄によっては高配当を期待できる反面、相応のリスクがあることは否めません。

ETFのように国やセクターといった大きい経済単位の値動きだけではなく、企業業績等が値動きに強く反映されます。

一般的には、ほったらかし投資での長期保有には向かない傾向があります。

したがって、ADR銘柄は、新NISAでの資産運用初期において、ポートフォリオ全体での利回りを年利4%以上とするための手段として、一時的に運用します。

長期保有はせず、高配当ETFが十分に増配した段階で売却して、高配当ETFを追加購入資金とする計画です。

このため、新NISAでの資産運用初期に該当する2024~2028年の5年間(成長投資の年間投資上限は240万円、上限1200万円までの最短入金期間は5年)を目安に、安定した配当金を出しそうな銘柄を比較検討していきます。

高配当ADR銘柄の利回り比較(2023.12)

ADR銘柄は、配当金非課税であるイギリスとオーストラリアの中から選定することにしました。

2023年12月時点の利回りは表のとおりです。比較のため、先月、先々月の利回りを( )内に記載しています。

コード銘柄名利回りセクター
VODボーダフォン
・グループ
10.64%

(10.86%)

(10.74%)

電気通信
サービス
BTIブリティッシュ・
アメリカン・
タバコ
8.65%

(9.40%)

(9.28%)

生活必需品
NGGナショナル
・グリッド
3.62%

(7.97%)

(8.15%)

公益事業
BHP BHP
ビリトン
5.19%

(5.83%)

(5.83%)

素材
(金属・鉱業)
HSBC HSBC
ホールディングス
5.18%

(5.31%)

(5.09%)

金融
BPBP4.85%

(4.49%)

(4.64%)

エネルギー
GSKグラクソ・
スミスクライン
3.81%

(4.04%)

(4.03%)

ヘルスケア
ULユニリーバ3.93%

(3.91%)

(3.89%)

生活必需品
DEOディアジオ3.57%

(3.29%)

(3.41%)

生活必需品
AZNアストラゼネカ3.10%

(3.12%)

(2.97%)

ヘルスケア

※ 青太字は前月比上昇、赤太字は前月比低下

新NISAの高配当株投資は、米国株よりADRが銘柄が税制面からおすすめ

新NISAでは日本での配当金・売却金への税金が非課税となります。

一方、外国での税金は、非課税とはなりません。

むしろ、日本の税金が非課税となったことにより、新NISA口座では二重課税調整制度や外国税額控除を使うことができなくなります。

米国の税制は、売却金は非課税ですが、配当金は課税(10%)される仕組みなので、米国の高配当株への投資は新NISAのメリットを日本株ほどには受けることができません。

もちろん、米国高配当株の株価上昇率や連続増配率は優れているので、税制面だけを見て評価することはできませんが、新NISAとの相性となると日本株には劣ってしまいます。

しかし、イギリスやオーストラリアのADR銘柄は、外国での配当金が非課税なのです。

つまり、外国株でありながら、日本株と同じように新NISAの非課税メリットを受けることができるのです。

この記事で紹介したような大企業を、日本株の中から探すとなれば一部の海運株くらいであり、選択肢はあまり多くはありません。

新NISAの高配当投資は、日本株のような非課税と、米国株のような優れた高配当実績を併せ持つ、イギリスやオーストラリアのADR銘柄がおすすめです。

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