新居から普通電車での通勤は克服しました。
とりあえず一歩前進。
しかし、乗り物とは関係なく、日常生活の中で不意に襲ってくる原因不明の強い不安感。
なんと表現すればいいのかわからないのですが、
スッと冷めるような感覚が来て、
この感じは過去に強い不安が来た時の前兆と同じだと予期し、
いやいや今の今まで普通に生活していたのだから大丈夫だと気持ちを立て直そうとし、
やっぱりだめだ不安が強くなってきた、
ああ完全に元(うつ病の急性期)に戻ってしまったどうしよう、
というのが例えば風呂上がりの何気ないときに不意に襲ってくるのでした。
また、確認する癖も強くなってきました。
食べ物を口に入れる前に何度も表裏をガン見して、口に入れるともう二度と会えなくなってしまう前の各種確認を何度もする。
こうなるとゴミも捨てられなくなってくる。
汚い話ですが、お尻を拭いたトイレットペーパーも流すのに物凄く勇気とお別れの儀式が必要となり長時間を要する。
ネットで調べてみると強迫性障害というのが該当しそうです。
そんな頃、妻がパニック障害を専門とするクリニックが紹介されている新聞記事を見せてくれました。
そういえば、きちんと受診もせず、妻の代理受診で処方してもらったパキシルとソラナックスを服用するだけの生活になって3年が経ちます。
今度こそ正しく受診しよう、病気と正面から向き合ってきちんと治そうと心に決め、そのクリニックを予約しました。
すると数日後、書類の束が送られてきました。
中身は調査用紙でした。
私のこれまでの生い立ちやバイオリズム、症状についての詳細なアンケート。
過去2度の受診では口頭で軽くしか私の症状を聞いてもらえなかったこともあり、やはり専門のクリニックは違うなと思いました。
受診当日、先生から事前調査に基づき事細かに質問され、時々責められているような気持になりながら応答していましたが、考えてみれば私の症状を掌握しようと真剣に向き合っていただけている証左であり、ありがたい事でした。
生活習慣や物の考え方についてご指導いただき、うつ病ではなく双極性障害であるとの診断で、薬の処方が変わりました。
リーマス、デパケンR、メイラックスが処方されました。
前の病院で処方されていたパキシルは少しずつ減薬されてゼロに。
その後ドグマチールが短期処方されこれもゼロになりました。
頓服薬として前の病院で処方されていたソラナックスは、ワイパックスへ変更されました。
時折攻撃的な気分になっていたのはパキシルの作用だそうです。
うつ病ではなく躁うつ病ということであれば、時々ハイテンションになる自分に納得ができました。
薬の量が増えたみたいで少し嫌でしたが、1つ1つの処方の狙いや今後の見通しについて、今回ほど明確に説明していただいたことは無かったので、頑張って服用しようと思えました。
先生に対する安心感が、この治療方法で正しいのだという自信につながり、少しずつ快方に向かっていることを実感しました。
快方へ向かっていたパニック障害が過重労働で悪化(2011年6月)
パニック障害を専門とする病院に通い始めてから3年、乗り物にはチャレンジしていなかったものの、日常生活における発作や予期不安はかなり改善されてきました。 数年前に転居してきた宿舎には駐車場があり、新しく ...
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