資産運用

【新NISA】日本高配当ETFの銘柄比較|分配金増配シミュレーション

2023年11月19日

【2024年4月】新NISAの運用実績をブログで公開(4ヶ月目)

新NISAの成長投資枠で日本高配当ETFを運用

新NISAの投資方針を検討した結果、つみたて投信枠ではS&P500連動の投資信託、成長投資枠で日本高配当ETF・米国高配当ETF・ADR銘柄を購入することにしました。

新NISAの投資戦略|S&P500投資信託と日米高配当ETFの組合せ
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Contents投資目的と投資方針つみたて投信枠ではS&P500投資信託修正:投資先をeMAXIS Slim S&P500から楽天・S&P500へ変更成長投資枠では日米の高配当 ...

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このうち、日本高配当ETFについては米国高配当ETFに比べて税制面で有利であり、経費率は劣るものの利回り・増配率・株価上昇率といったパフォーマンスでは引けを取らなかったことから、残る課題は日本高配当ETFと米国高配当ETFの保有比率を決めること、さらに日本高配当ETFの採用銘柄相互の保有比率を決めることです。

これらの判断材料として、新NISAへの入金(成長投資枠の年間投資上限は240万円、上限1200万円までの最短入金期間は5年)を継続する間、日本高配当ETFの利回り変動を定期的に調べることにしました。

新NISAの税金|配当金課税される米国ETFと非課税の日本ETF
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Contents新NISAでも米国高配当ETFは課税される課税有無が日米高配当ETFの分配金に及ぼす影響まとめ 新NISAでも米国高配当ETFは課税される 2024年から新NISAが始まります。 新N ...

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日本高配当ETFの配当利回り比較(2023.11)

日本高配当ETFの2023年11月時点の配当利回りを表にまとめました。

比較のため、2023年10月の配当利回りを( )内に記載しています。

コード名称配当利回り2018年からの
株価上昇率
5年平均
増配率
保有上位銘柄(%)特徴
1489NF日経
高配当50
3.66-0.31=3.35%
(3.83-0.31=3.52%)
39.30%
(36.37%)
18.92%【50銘柄】ソフトバンク(3.8)、JT(3.6)、三井住友
FG(3.6)、武田薬品工業(3.6)、三菱商事(3.4)、日本
郵船(3.3)、野村HD(3.3)、みずほFG(3.2)、三菱UFJ
FG(3.1)、東京海上HD(3.0)
日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回
りの高い原則50銘柄で構成される株価指数。
予想配当利回り及び流動性を加味したウエート
を用いる。
1494One高配当
日本株
3.00-0.31=2.69%
(2.82-0.31=2.51%)
30.82%
(27.40%)
48.59%【40~50銘柄】大和工業(3.2)、 三井金属鉱業
(2.9)、ENEOS(2.9)、日本曹達(2.8)、東ソー
(2.8)、 ジャフコ(2.8)、インフロニア(2.7)、
サンゲツ(2.7)、ARE(2.6)、 電源開発(2.6)
TOPIXの構成銘柄のうち、10年以上毎年増配
しているか、安定した配当を維持している40
~50銘柄を対象とした株価指数「S&P/JPX
配当貴族指数」との連動を目指すETF
1577NF 日本株
高配当70
3.37-0.35=3.02%
(3.40-0.35=3.05%)
21.01%
(17.65%)
10.73%【70銘柄】ヤマハ発動機(2.2)、INPEX(1.9)、
三菱ケミカルHD(1.9)、豊田通商(1.9)、住友
化学(1.8)、セイコーエプソン(1.7)、野村
不動産HD(1.7)、三井物産(1.7)、 飯田GHD
(1.7)、ブリヂストン(1.6)
国内⾦融商品取引所に上場する全ての普通株式
のうち、今期予想配当利回りの⾼い、原則 70
銘柄で構成される等⾦額型の指数である「野村
⽇本株⾼配当70指数」との連動を⽬指すETF
2564グローバルX
スーパーディ
ビィデンド
日本株式
4.26-0.43=3.83%
(4.59-0.43=4.16%)
5年未満5年未満【25銘柄】川崎汽船(5.4)、リョーサン(4.6)、
飯野海運(4.5)、大和工業(4.4)、日本特殊陶業
(4.4)、NSユナイテッド海運(4.4)、商船三井
(4.3)、奥村組(4.2)、石油資源開発(4.2)、
日本郵船(4.2)
配当性向や配当継続性、財務指標の要件を満た
した銘柄の中で、配当利回りが高い銘柄で構成
される指数「MSCIジャパン高配当利回りイ
ンデックス」から各セクターの上限数を決めて
配当利回りの高い25銘柄を選定し、1銘柄
あたり4%でポートフォリオを構成

※ 青太字は前月比上昇、赤太字は前月比低下

分配金増配シミュレーション(1489・1494・1577)

唯一4%以上の配当利回りを維持していた2564が、今月3.83%となってしまいました。

しかし、「新NISAで年利4%の配当を出すポートフォリオ実現する」という投資目標は、不可能になったというわけではありません。

株式の利回りは、購入時の利回りで固定されることはなく、その後も増配・減配と変動します。

これを増配率といい、上記表では「5年平均増配率」を記載しています。

今月の配当利回りで購入したETFが、今後も「5年平均増配率」のとおり分配金増配した場合のシミュレーションを行いました。

保有年数1489
配当利回り:3.35%
5年平均増配率:18.92%
1494
配当利回り:2.69%
5年平均増配率:48.59%
1577
配当利回り:3.02%
5年平均増配率:10.73%
1年3.98%4.00%3.34%
2年4.74%5.94%3.70%
3年5.63%8.83%4.10%
4年6.70%13.11%4.54%
5年7.97%19.48%5.03%

このように、3年間保有していれば上記3つの銘柄全てで利回り4%以上を達成できるとの試算結果になりました。

直近5年間の増配率は高めの傾向であり、10%以上の増配率を今後も長期で維持できるかはわかりません。

しかし、この3銘柄は個別株ではなくETFですので、定期的に保有銘柄が入替されるので安心です。

ただ、分散の程度は約50社と少ないので、ポートフォリオ全体の利回り安定性を高めるために、先程の配当利回り比較表に記載した「保有上位銘柄」や「特徴」を参考に、複数のETFを組み合わせて相互補完させると、より安心な配当生活につながるでしょう。

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